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適応障害

適応障害について

 

 

 

 

 

 

適応障害は、治療することができる病気です

 

適応障害は、ストレスが原因でさまざまな症状を引き起こす病気です。

自分を取り巻く環境や自分自身から起こるストレスに適応(対応)しきれずに、こころの不調を起こしてしまいます。

こころの不調は時にからだの症状として現れることもあるため、さまざまな症状が起こります。

 

適応障害の特徴は、はっきりとした原因(ストレス)があることです。

ストレスを感じるようなことがあってから比較的早い時期に発症し、もしストレスが取り除かれれば症状は軽快します。

 

はっきりとした原因がないのに気分が落ち込む、ストレスが取り除かれたはずなのに症状が良くならない、という場合は別の病気なのかもしれません。

また適応障害の症状が悪化してうつ病に進行するケースもあるため、適応障害はうつ病の一歩手前、という捉え方もあります。

 

大事なのは、適応障害は治療することができる病気ということです。

症状が進行し悪化する前に、しっかりとした治療を受けることが重要です。

 

適応障害の原因は人によってさまざまですが、多いのは仕事上の困難です。

困難というのは人間関係かもしれませんし、過剰な仕事量や仕事環境かもしれません。

 

もし仕事が原因なのであれば、自分自身の力で環境を変えていくのは簡単ではないでしょう。

仕事の環境を変えるのが難しい、変えても症状が改善しないという場合には思い切って休職を検討し、仕事復帰への道筋を立てていくのが、適応障害の治療に必要です。

 

 

 

多くの方が適応障害の治療を受けています

 

「適応障害」という言葉は聞き慣れたものではないかもしれません。

それだけに自分やご家族が「適応障害」と診断されると、何か特別な病気にかかってしまったのでは、と心配されるのではないでしょうか。

 

実は適応障害は患者さんの数が非常に多い病気で、精神科や心療内科を受診される方の10-30%は適応障害と診断されます。

一般人口の中でも2-8%は適応障害であるというデータもあり、珍しい病気ではないことが分かります。

子どもから大人、高齢の方まで誰でも起こる可能性があり、大人では女性が男性の2倍の多さで診断されます。

 

今日も多くの方が適応障害の治療を受け、改善しています。

もし何らかのストレスを感じたあとに、こころやからだの不調を感じていてお悩みであれば、受診を検討されることをおすすめします。

 

 

 

適応障害の一般的な経過とは

 

適応障害の症状は、原因となるストレスが起きてから早い時期(3ヶ月以内)に始まります。

仕事の解雇など急な出来事である場合はその直後から、または数日以内などすぐに始まることもあります。

 

症状は人によりさまざまですが、頻度が高いものには次のような症状があります。

 

抑うつ、不安症状

気分が落ち込んで何もする気になれない、憂鬱な気分が続くといった症状です。

何をするにもおっくうで集中できないため早くできない、人に会いたくない、心配ごとや悲観的なことを繰り返し考えてしまう、という状態になります。

適応障害の患者さんでは、子どもや思春期では9割近くの方が、大人も6割以上の方が抑うつを経験するとされています。

 

不眠

十分な睡眠をとることができず日中にだるさや意欲・集中力の低下を感じる症状です。

適応障害の方の半数以上が経験します。

 

寝付きが悪い入眠障害、途中で目が覚めてしまう中途覚醒、早くに目が覚めてしまう早朝覚醒というタイプがあります。

眠ろうとすればするほど焦って目がさえてしまうという悪循環に陥りがちな症状です。

 

社会的引きこもり

外出して人に会うのが怖い、学校や職場に行くことができない、電車に乗るのが怖い、などが原因となり自宅に引きこもってしまう症状です。

一般的には家族以外との関わりがない状態が6ヶ月以上続く状態を社会的ひきこもりと呼びます。

 

自殺念慮

症状が重くなり、生きているのがつらいと感じる症状です。

もし自身がそう感じる場合、ご家族などから打ち明けられた場合には急いで治療を検討する必要があります。

 

からだの症状

喉に何かあるような感じがして飲み込みにくい、胸が圧迫されたような感じがする、息苦しい、手足や口の周りがしびれる、動悸、吐き気、咳、難聴などさまざまな症状が発生します。

一見したところ、こころの問題と結びつけづらい症状であることも多く、診断の遅れにつながるため注意が必要です。

 

適応障害では、以上のように多彩な症状が発生しますが、原因となるストレスが終わったり取り除かれたりすると、その後改善します(6ヶ月以内)

 

ただしストレスをうまく回避することができずに継続すると、症状も継続します。

症状が継続し悪化するとうつ病に進行してしまうことがあります。

早いうちに診断を受け原因を明らかにすることで対処が可能となるため、早期対応が重要です。

 

 

 

適応障害の原因は、人それぞれです

適応障害の原因となるストレスは、恋人と別れたなど単一の出来事であることもあれば、仕事で上司とうまくいかない悩みと同時にプライベートでは結婚に問題を抱えるなど、複数の出来事が重なることもあります。

 

また、一度ストレスから解放されても再びやってくる(季節の行事など)場合や、簡単には環境を変えることができず(持ち家の周りで起こる問題など)ストレスが持続してしまう場合もあります。

 

男性と女性の間にも違いがあります。

女性が適応障害を発症する頻度は男性の2倍とされていますが、女性ではエストロゲンなどホルモンの影響があります。

職場における男女間の格差から感じるストレスが原因になるケースもあります。

 

同じ出来事が起きてもその感じ方は人それぞれ。

適応障害の原因は、その人にしか分からないことも多いのです。

それでは、どのような場合に適応障害になりやすいのでしょうか?

 

適応障害になりやすい要因には、周囲を取り巻く環境があります。

相談できる人や支援してくれる人がいないような孤立した環境、忙しくて自分の体調に目を向けられないなど、周囲のサポートが得られづらい状況では、適応障害が起こりやすくなります。

 

ただ同じ環境で同じ経験をしても適応障害になる方、ならない方がいます。

なぜなら発症には個人がもつ能力や特徴、つまり内部要因が関連しているからです。

これまでストレスに対処した経験が少ない、ストレス耐性が弱い、悲観的または未熟な性格であるなど精神的な弱点が適応障害の原因となることもあります。

 

さらには、ストレス耐性が強い、性格や人格が成熟していれば適応障害にならない、というものでもありません。

適応障害はストレスと本人のミスマッチによって起こるものです。

身の回りで起きたことが本人にとってどのような意味を持つのか、という点が重要になります。

 

 

 

適応障害の治療には

ストレスの回避と

一貫した治療プログラムが有用です

適応障害は多くの場合、原因となるストレスを避けて、一貫したプログラムで治療を受けることで改善することが可能です。

 

ストレスの回避

適応障害の原因はストレスですから、治療の中で最も重要なのはストレスを避けることです。

環境調整を行い、ストレスから距離をとることで心身を休めていきます。

 

仕事がストレスの原因になっている場合、仕事量の調整や配置転換、役職の変更など働く環境を整えることで症状が改善することもあります。

ただし職場は一般的に複数人数で構成されているため、環境を自分の思い通りに変えることができるとは限りません。

改善が難しい場合には、思い切って休職を検討する必要があります。

 

そもそもストレスを回避しようと思っても、自分が感じているストレスの原因がはっきりと分からない場合があります。

職場での苦労がストレスと思っていた方も、実は家庭内での問題が主なこころの負担になっていたというケースも。

進学や就職、昇進など客観的には好ましい出来事がストレスになることもあり、原因を明らかにするのは簡単ではないのです。

医師やカウンセラーとのカウンセリングを通じてストレスの原因を探っていく必要があります。

原因がはっきりすれば、対処法は自ずと明らかになってきます。

 

治療プログラム

リワークセンターキズナでは、適応障害の診断を受け休職している方の仕事復帰をサポートする治療プログラムを用意しています。

休職が必要になるほどの適応障害の治療は数日や1週間など短期間で終わるものではありません。

まずはストレスのかからない環境を維持し、治療に少しでも前向きになれる状況を作っていきます。

その上で体調を見ながら徐々にプログラムを進め、時間をかけて元気なこころと体を取り戻していきます。

 

カウンセリングや精神療法を進めていくと、周囲の環境にある原因が少しずつ明らかになるとともに、自分自身の考え方や性格にあるクセや特徴が明らかになってきます。

同じ出来事が起きても、その受け止め方や適応する力により、感じるストレスは大きく異なるもの。

ストレスへの対応力を高めるため、本人の考え方や受け止め方にアプローチするカウンセリングを認知行動療法と呼び、重要な治療になります。

 

また他の方と悩みを共有し話し合うグループワーク、自分がかかえる問題を分析することで解決へつなげる自己分析/自己表現など治療法は多岐に渡ります。

これらの治療を通じて復職に必要な能力を培っていきます。

 

これらの治療法は何か一つやれば適応障害が治る、というものではありません。

治療を進めていく中で病状が改善するのかどうか、慎重に経過を見定めていく必要があります。

定期的な医師の診察、および一貫したプログラムが適応障害の治療に必要です。

 

 

 

時には飲み薬を使用します

適応障害の治療は環境調整やストレスの回避、カウンセリングなどからなる治療プログラムが中心となるため、飲み薬は必ずしも必要としません。

しかし抑うつや不安、不眠などの症状が強いと社会生活を送るのが困難になり、治療に取り組むのが難しくなります。

 

そのため、症状に合わせた対症療法として飲み薬を使用することがあります。

抑うつには抗うつ薬、不安や不眠には抗不安薬や睡眠導入薬を使用します。

飲み薬を使用する際には副作用を確認し、メリット・デメリットを見極めながら薬の調整を検討していきます。

 

飲み薬はあくまで症状をコントロールし、治療に臨むための補助的な役割を果たすという位置づけです。

 

 

 

仕事復帰できる状況とは

仕事が原因で発症した適応障害の場合、治療を行い仕事へ復帰するのが目標になります。

ただし治療半ばの状態や、回復不十分で復帰してしまうと再度状態が悪化してしまい取り返しのつかないことになってしまうかもしれません。

本人の状態と職場の状況を見極めながら、慎重に判断していく必要があります。

 

リワークセンターキズナでは職場復帰への最低限の基準として、

・日常生活が問題なく送れること

・仕事に対する意欲があること

・職場での関わりで、著しく状態が悪化しないこと

の3点を挙げています。

この3つの基準をクリアできるよう、治療プログラムを進めていきます。

 

仕事は復帰すればいい、というものではなく長期間にわたって続けていくものです。

復職後も必要に応じてカウンセリングやフォローアップを受けられるよう、体制が整っていなければなりません。

新たな生活が持続可能であるように調整していく必要があります。

 

 

 

まとめ

適応障害の原因であるストレス。

自分が感じているストレスは自分にしか分からないものですが、実は自分でもよく分からないことがあるという認識が必要です。

 

自分の体調に目を向け、何か異常があれば休養をとる、自分の考え方を修正するなど自分の行動をコントロールしなければなりません。

そのようにして自分との対話を重ねていると客観的に自分を見ることができるようになります。

 

つまり、適応障害の治療と予防では「自分自身が自分の主治医になる」ことが重要です。

リワークセンターキズナはそのお手伝いができるよう全力を尽くしていきますので、いつでもご相談ください。

 

 

 

 

 

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